第2弾パーカー企画 vol.2
パーカーって和製英語??
答 和製英語だそうです。
英語だと
正式にはhooded sweatshirt
実際に使われるのは hoody / hoodie らしいです。
では、前回の続き
吊り編み機の生地は
旧式の機械で
今の機械のように
早く、正確に、
ではなく
ゆっくり、あそび、
(ギチギチに固めないという意味のあそびの事です)
↑
今回はこのお話
5〜6年前から
和歌山の吊り編み機の工場へ何度も訪れ、
短い期間ではありますが
工場へ修行に入らせて頂いた事もあります
その時、思ったことは
吊り編み機はとても手の掛かる子だ!
それは、今の機械のように
寸分の狂いも無く
できている機械ではなく
製造会社が違いや、部品の違いなど
様々な要員で1台1台、性格(性質)のクセのようなものがある
その性格(性質)のクセを加味し
熟練の職人が調整し、初めて動き出します
しかも動作は遅く、生産効率が低い
ここだけ聞くと、
なんで?時代錯誤?時代遅れ?
っと思います
しかし
その答えは、Vol1の時にお話した
①大量生産では作れない独特の風合いと柔らかさ
②生地の破裂強度の高さ=丈夫さ
に繋がります。
それは、この機械の「あそび」の部分にあります
このあそびとは、
比較するとよくわかりますが、
大量生産に適したシンカーと言う編み機は
糸をピーンと張り、(テンションの掛け方がとても強い)
高速で編んでいきます
一方吊り編み機はというと
糸を張らずに(テンションの掛け方がとても弱い)
低速で編んでいく
この2つあそびで何が起こるか?
糸に余計なテンションをかけず低速で編む事により、
糸が自分から編まれたい方向に編まれていく
糸って
綿の塊から、ねじって絡ませて(ヨリという)
糸にするのですが、
それをする事で
糸にはすでにテンションがかかっていて
クセがあります
そのクセのある糸を
一方はピーンと張って、無理やりクセを矯正する
もう一方は、あそびをつくり糸に委ねる
すると
①大量生産では作れない独特の風合いと柔らかさ
②生地の破裂強度の高さ=丈夫さ
また洗濯時にも
糸に余計なテンションがかかってないので
簡単にへたらなく
ヨレも少ない
まさにChart _japanの
コンセプトである
『大切にする心』
『大切にできるモノ作り』
に最も適した生地なのです。
この生地をいまでも使用出来る事に感謝
そして、今も現役で工場に立たれている
和田メリヤス工場の和田社長にも
最大の尊敬と感謝をしています
本当にありがとうございます
次回は、
いよいよ縫製仕様書が届く!
ワクワク
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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【Chart-japan】press_takeda (jiz corporation)