深刻なアパレル在庫の問題と信頼関係について

①大量生産するメリットとデメリット

メリット

とにかく大量に生産する事で、1点の原材料費、縫製費などを下げる事ができます。当然の考え方ですが、これは企画、制作側にとっても、本当にメリットではあるんです。

デメリット

半期で作った商品を売りきらないといけない。売れない商品は、在庫として残ってしまう。在庫を抱えてしまうと、様々な経費が発生します。在庫を抱える経費より、値下げしてでも売りきってしまう方が、在庫を抱える経費のマイナスよりは、利益は減るが売上のプラスをとる!!すると、直ぐに見切りを付けられて、値下げになってしまいます。

 

②当たり前になってしまったSALE依存

私は販売員出身です。

お客様に喜んでもらう事。お客様に信頼をされる販売員を目指していました。お客様と永きに渡る、信頼関係を作る上で、どうしても壁になったのが、

定価で買って頂いた商品が次の日には、割引になってしまう可能性があるからです。

これはお客様への最大の裏切りになってしまう。

そして客観的に考えて、すぐ値下げをするブランドのファンには自分は絶対にならないとおもっていました。

なぜか?簡単です!

すぐ安くなるなら、定価で買う気が失せるからです。

この2点から

大量生産によって売れ残る→値下げ→半期に1回の大々的なSALE→アウトレット→さらには、ブランドタグを外して販売する。またはブランド価値を下げない為にSALEはせず、破棄してしまう。

この流れ、分かっていてもなかなかやめる事ができないようです。SALEはまさに依存してしまうと、抜け出せない状況に陥り、自分で自分の首を徐々にしめあげていく事になるんです。


さらに、その結果


作り手側は、SALEでも売れるような定番商品しか作らない。すると、本来様々なショップがあるはずなのに、ブランドの強みなどは関係なく、同じようなモノが売っているお店になってしまいます。

 

 

常に追い求める理想

会社総動員して、スペシャリスト達(デザイン、パターン、縫製など)の力を借りて、1つの商品を作り上げていく!本当に必要な方に必要な分だけ!

本当に難しい挑戦です!!

1からそれを目指すには、足らない事だらけですが、理想を掲げて追い求める事は最高に楽しく、そしてお客様とも真正面から向き合って、気持ちの良い商売をする事ができると考えております。

 竹路

 

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